ところてんの選び方
まずは原材料
原材料の表記について
これは基本です。天草から作っているものが『正真正銘のところてん』です。
ところてんから寒天は作れますが、寒天から『正真正銘のところてん』は作れません。
ところてんから寒天を作るときに海のミネラルなどが出てしまうため、寒天からところてん(もどき)を作ると香りなどがなくなってしまいます。
また、粉寒天に関しては天草以外の海藻(オゴノリ)を使ったものが主流になってます。オゴノリや粉末寒天などは基本的に国産原料はほとんどありません。
ところてんに弾力などをつけるために使用している場合が多く見られます。
その為、細かい原材料を書いていない場合は疑った方がいいかもしれません。
国産天草(例えば伊豆産天草)という表記について
伊豆天草使用と書いてあってもほとんどが伊豆天草を100%使っているところはありません。
例えば、外国産天草に少し伊豆天草を混ぜても伊豆天草使用と謳っている場合があります。
もちろん違法でも間違いではありませんが、消費者を騙している感のある表現です。
保存水に関して
ところてんは昔からの知恵で薄酢(酢を希釈した水)につけて菌の繁殖を抑え(ph3.8~4.0程度)賞味期限を長くすることができます。
これは保存料と言われる添加物ではありません。
関西を除く地域ではところてんを酸っぱくして食べる地域が多いため、このような保存方法で賞味期限を1ヵ月~3か月ほど設定しているところが多いです。
逆に保存液につけてない真水につけてあると酸味は感じられませんので、関西の地域で食べるような甘くして食べるには向いています。
ただしこの場合、賞味期限は冷蔵で1週間程度が限界となります。
賞味期限が長いもので黒みつ等で甘くして食べたい場合は、真水に一晩ほどつけて酢抜きをした方がおいしく食べられます。